宮古島はこんな島 ⑦

パーントゥ 宮古島のこと

宮古島には伝統的な奇祭といわれる神事があります。
パーントゥと呼ばれる厄払いの伝統神事です。これは「来訪神: 仮面・仮装の神々」として2018 年ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

2 つの地区で行われるのですが、よく知られているのは旧暦の9 月吉日に行われる島尻地区のパーントゥです。今年は10 月5 日と6 日に行われました。コロナの影響があって3 年ぶりの開催でした。

パーントゥは3 体の来訪神で、つる草を身にまとい、「ンマリガー」(産まれ泉) と呼ばれる井戸の底で泥にまみれたのち、集落を練り歩きます。老若男女問わず見つけたものに無差別に泥を塗りたくります。
泥を塗られると無病息災を得られ厄払いができるといわれるので、親は子どもをすすんでパーントゥの前へ連れていきますが、子どもたちは恐怖で逃げ泣き叫び、辺りは阿鼻叫喚となります。
パーントゥは新築の家や事務所、車、パトカーでさえも見境なく入り込み泥を塗りたくります。塗られたら数日は下水のようなにおいが取れないそうです。

パーントゥはいつ行われるかは事前に発表されないので、私は遭遇したことがありませんが、いつか泥まみれにされたいと思います(笑)

我が家のパーントゥ

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