宮古島にはお正月が3 回あります。
1 回目は本土とおなじ西暦1 月1 日。除夜の鐘をつき、神社に初詣に行くのも一緒です。
宮古島の人々の多くは市街地にある宮古神社に初詣に行きます。
ちなみに正月の宮古神社のおみくじの7 割は大吉といわれているので、くじ運のない人にもおすすめです(笑)。
2 回目は旧歴の正月(今年は1 月22 日)で漁に関わる人々(特に漁師町の池間島、西辺地区、佐良浜地区)がお祝いします。
潮の満ち引きは月の影響なので、漁師たちは太陰暦の正月に大漁旗を船に掲げ、旧年中の無事を感謝し、これからの1 年間の豊漁と安全を祈ります。
3 回目は旧暦の1 月16 日(今年は2 月6 日)、十六日祭(ジュウルクニチー)です。
これはあの世の正月を祝う日として、家族みんなで先祖供養をする最も重要とされる行事です。
当日が平日の場合、学校や会社など午後からお休みとなる場合が多く、盆や正月に帰省できない親族もこの日に合わせて帰ってくるほどです。
お墓の前にテントを立てたり敷物をひいて、御三味(ウサンミ)や酒を並べて親族みんなで先祖を弔います。
供養の最後には守礼紙銭(カビジン)を燃やし、先祖がお金に困らないようにと願いを込め、あの世へ煙からお金を届けます。
ちなみに沖縄にはおせち料理や雑煮はありません。御三味とよばれる重箱料理を正月やお盆などの年中行事に食べます。
御三味は餅の入った重箱餅重(ムチジュウ)と一緒に出され、餅の数もおかずの種類も必ず奇数になるように重箱に詰められています。また雑煮の代わりに中身汁(豚の臓物のお汁)や山羊汁を食べます。



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